あの人…一体何者だったんだろう。
なんであそこにいたんだろう。
「…芽衣奈、ごめんな。」
「謝らないでよ、パパ。生きててくれただけで…満足だよ。」
目に涙を溜めて言うパパ。
私が…パパを支えなくちゃ。
ビルの下につき、念の為パパは病院に行くことになった。
幸い、怪我はないけれど、精神の方が心配だからということで、そのまま救急車に乗って病院へ向かった。
…もし、あの時パパが飛び降りてたら、今の私はどうなってただろう。
そういえば、あの男の人の名前とか、何も聞かなかったな。
あの人は、紛れもなくパパの命の恩人だ。
つまり、私の恩人でもあるのに。
