「ま、待って藤くん……!さっき、もう寝るって……っ」

「今日散々煽っておいて、普通に寝れるとでも思ったの?しかも、今日は大事な日だよ、蜜ちゃん?」

「うぅ、それは……」



これ以上、何も言い返せなかった。


だって今日は、特別な日。私と藤くんが恋人になった、大事な日。




私だって、……期待、してなかったわけじゃない。




抵抗しなくなった私に気付いて、藤くんが覆いかぶさった。


甘いキスが何度も降ってきて、どんどん鼓動が加速する。




服の中に藤くんのひんやりとした手が侵入してきて、私もそれに答えるかのように彼に手を伸ばした。




……好き。大好き、藤くん。


愛してるって言葉じゃ足りないくらい、藤くんを想ってる。




「……っ、蜜」

「ふじ、くんっ」




大好きな藤くんの腕に包まれながら、私はこれ以上ない幸せを噛み締めていた。