「みっちゃーん!よかったね!みっちゃんの努力の賜物だよ!」 「え、まじで夏目?すげぇな、真崎」 私のところに飛んできて、よしよしと頭を撫でてくれる美海先輩。目を丸くしながら驚いている野内くん。 その全てが信じられなくて、大袈裟ながらに泣きそうだった。 「蜜」 そして、最も愛する人の声が、私を呼ぶ。 「頑張ったな」 藤くんのそのたった一言だけで、さっきまでの不安も全て吹き飛ぶから不思議だ。