生徒会長とのお約束




「ね?だから一緒に生徒会やろうよ」



握手を求めるかのように、私は夏目くんに手を伸ばす。


そりゃ忙しいこともあるけど、それだけじゃないんだから。



夏目くんにも、この楽しさをわかってもらいたい。




「どーせ人が足りてないから焦ってるだけのくせに」

「そっ、それもある……けど」

「ほら」

「でも、それだけじゃないもん!夏目くんと一緒にやりたいのは本当だよ?」



さすがに往生際が悪いだろうか。


私の手を、夏目くんが握り返してくれる気配は全くない。



「……もうっ」


それ以上夏目くんは何も言おうとはせず、イエスかノーかの返事すらしてくれなかった。