私に全てを委ねるような口調ではあるけれど、その目は “俺もフォローする” と言っているようだった。 「が…っ、頑張る…!!」 藤くんが付いていてくれるなら、私は頑張れると思うから。 「毎日夏目くんを生徒会室まで連れて行きます…!」 「……え、みっちゃん本気?」 「本気です!」 決意した私に、藤くん以外のみんなは驚いた顔を見せていたけれど。それでも、できることは頑張りたくなってきたわけで。 「打倒夏目くんです!」 そう意気込んだ私は、次の日から夏目くんを誘いに行く日々が始まるのだった。