「何あの子!ムカつく〜!」 夏目くんがいなくなったあと、開口一番美海先輩が悔しそうに文句を言った。 き、強烈だ……。 あそこまで頑なだと、生徒会へ引き込む自信がなくなってしまう。 「……真崎、俺らと児玉ちゃんで頑張ろうな……」 野内くんまでもが夏目くんが来ることを諦めてしまって、早くもそんな発言をしてしまっていた。 ダメだ。このままじゃ…。 ─────ポン、 「…!」 その時、私の頭を、安心する大きな手が撫でた。 「どうする?次期会長」 藤くんが、私の顔を覗き込んでくる。