「……まだ、みんないるし…っ」 「そんなの、扉閉めときゃわかんないだろ」 「藤く…」 「いいから」 扉の向こうには、まだ一緒に片付けをしてくれている保健委員の人たちがいるのに。 「俺が、蜜の身体ぜーんぶ診てやるよ」 意地悪スイッチが完全に入ってしまった藤くんは、もう私には止められなかった。 「あれー?この机ってここの倉庫だっけ?」 「そうそう。その扉開けて奥だよ」 そんなタイミングで、扉の向こうから聞こえてきた人の声。