「みっちゃん………。ついにこの日が来ちゃったよ……」

「ど、どうしたんですか。美海先輩」



青いジャージに身をまとった美海先輩が、どんよりとした表情で私の横に現れた。


あまりにもどんよりしすぎてビックリしてしまったことは内緒にしておこう。



せっかくの美人が台無しになる前に、話を聞かなくては。




「これからやることよ!あーもう、嫌すぎる!」

「落ち着いてください、先輩」

「なんでみっちゃんは嫌じゃないの!?あたし、今日をどうやって休もうか昨日ひたすら悩んだのに……」



うわーん、と泣きつかれて、私は先輩の背中をよしよしとさすってあげることしかできない。




「こら、皆本。お前いい加減にしろ」


けれどそのすぐ直後にそんな声が聞こえて、私は美海先輩と引き剥がされてしまった。