不純な志望理由。
そう言われても仕方ないし、否定はできない。
だから、追いかけてきた以上この想いは伝えようとずっと思っていた。
けれどそれが阻止されたのは、私が入学して生徒会に入った5月のとき。
『ずっと好きだった』
想いを伝えようとした相手…藤くんが、好きだと言ってくれたんだ。
そのとき確か、嬉しすぎて泣いちゃったんだっけ。
「ふふっ」
「おい、何笑ってんだよ」
「ん?思い出し幸せ笑い」
「なんだそれ」
藤くんの腕の中が心地よくて、ついつい頬が緩んでしまう。
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