「終わったよ〜。って、アレ?みっちゃんも夏目くんも早いね」
「こっちも終わったっす!」
美海先輩、野内くん、あと後ろから沙耶ちゃんもやってきて、やっと全員集合。
「みっちゃん?なんかあった?」
「……あとで話聞いてください……」
さすがというかなんというか、美海先輩はすぐに私の異変に気付いてくれた。
あとで思う存分泣きつかせてください、美海先輩。そう心の内で約束をして。
「よし、じゃあ各自エリア別で報告書あげて、月曜までに蜜に回せ。蜜はそれまとめて火曜までに俺に提出な。んじゃ次、会議するぞー」
淡々と仕切る藤くんのもと、私たちは着々と今日の予定をこなしていく。
ちょこちょこ合間で夏目くんが気になって仕方なかったけれど、当の本人は全くの無表情だった。



