お茶はまだ残ってるし、これがあと四回はできるんだ。
もう一回雪うさぎを食べたいけど、他のも食べてみたい。和菓子ってどんなのがあるんだろう。
すぐに思いつくのは羊羹やおはぎ。でもテレビには綺麗な色のも映っていた。ああいうのはどこで売ってるんだろう。


「しい、片付けるよ。お茶に和菓子って……おばあちゃんか」


鮮やかなお菓子に心を躍らせていたところに邪魔が入った。
試してみれば年なんて関係なく楽しめる組み合わせだということがわかる。それなのになんでお年寄りみたいだと思われるのか……。


すかさずスマホを取り出し、他にも和菓子が好きな若い人がいないか調べた。
若者の和菓子離れという記事が出てきて、やっぱりかと思いながら肩を落とす。


それでも和菓子が好きな人はいた。私だけじゃない。しかも好きな和菓子の画像を載せてくれている!
水羊羹、落雁、水無月……どれも美味しそうだ。


水無月というのがよくわからなかったから検索した。
小豆をのせ、三角に切った白いういろう。無病息災を祈って食べる風習がある。
ういろうは羊羹みたいなものかと思ったけど羊羹とは違うみたいだ。


今度はういろうにしようかな。あの店にあったかはわからないけど。