泣き顔の後に笑って






藍華はいつも俺をうざがっていたけど




実際はそんなに嫌われていないと俺は思ってる




それは藍華とは小学校からの付き合いだからだ





藍華とは小学校3年からずっと同じクラス




家も割と近いからいつも俺が適当に絡んでいた




「藍華、そのじゃがりんこくれってば」



「じゃああげるから静かにしてね??」




と言って藍華はじゃがりんこを差し出してくれる




「うおー!!ありがたやー!
ガブっ、うまい!最高の美味!
あんたは俺のひもじいを救ってくれた!」


俺は藍華の肩を手ですりすりと擦らせる





「本当にうるさい!」



藍華は俺の手を払い除ける





『お前ってしょうもないんだな』


エリカさんはまた俺を見て苦言を言うが




『まあまあエリカさん、俺の担当になったのも何かの縁、楽しみましょうよ』



『かーーっ!ペッ!』




『うわっ!痰吐いた!きったね!』



『お前のそのうざさをどうにかしてくれってことじゃばかもの』





だからって痰吐くんじゃねーよ




と思ったがまた殴られるのは勘弁だ