「そういや、あのオモチャ評判悪いんだよ。八代さんも前嶋さんも、鳥籠やとか虫籠とか言ってた。」義明が言った。
「需要の問題だわ。そもそも、コスプレしたい子がどれだけいるのって話。一般受けしないよ。」
「あのドームつけると、ものすごく単価が下がるんだけど、あれが特に評判悪くて。面白がって自分を撮影してみたい男はいたんだよ。でも、それを残したい男はいなかった。キャラクター関係なく。」
「女性と男性のサンプル何個かずつ作ったんだけど、最終的には、本人も、ほしがらなくて、後日消去の約束させられたもんが多いんだ。。でもさ、2つだけ消去されなかったのがあってさ。。1つは、洋治で、もう1つはひとみの分」
「洋治と私???」
「そう。洋治の分は、あゆみが持ってった。」
「あゆみが面白がって欲しがったんだ。洋治はあゆみには逆らえないから、今はあゆみんちにある。あゆみのツンデレはスタイルでさ、本当は、あゆみがめちゃめちゃ洋治に惚れ込んでんだよな。」
私は、笑った。あの二人も可愛い。
「ひとみの分は、昨日、前嶋さんにわたしといた。」
「前嶋さん??!」
「あの、ひとみの妖精さんは、なかなか評判良かったよ。顔や音楽やダンスとか見た目を売りたい時には、立体ポスター的な用途で使えるかなって。」
「舞台は恥ずかしくないけど、あれは、何故か恥ずかしいわ。。」
「本当に評判良かったよ。だから、あれはあれで、ドームなくして単価あげても、お金にいとめはつけないマニアの人向けみたいなもんにしようかなって。」
「その、マニア向けとやらで、私の動画販売するのは、絶対にやめて。」
義明は、笑ったが笑い事じゃない。。