「ボケっとすんなよ、カス!」
「生きてる価値ねぇくせによぉ!」
「美佳様に償え!」
「お前があんな噂流すから美佳様が亡くなられたんだぞ!」
「お前わかってるのか!?」
そうです、私は犯罪者です。
言いたくても言えないに決まってる。
どうせ、言ったところで何も変わらないのだから。
「...すみませんでした」
小声で言ってみた。
「あぁ?聞こえねぇよ!」
「お仕置きが必要だよなぁ?」
そう言い、金属バットで何ヶ所も何ヶ所も殴って来た。
「死ね!」「消えろ!」
罵声を浴びせられ、金属バットに耐え、やっと終わったようだ。
安心した。
「おっと、まだ終わってない!」
「土下座しろ、そして美佳様に謝れ!」
「そ、それは...」
「お前からやんないなら俺達がやってやる」
そう言い、数名の男子が私を上履きで踏み、髪を引っ張られ、土下座の体型にさせられた。
「おーい!こいつ、美佳様に謝るってさ〜!!」
大声で叫んだ。
大勢の男女が私の周りに来る。
「謝れ!」「謝りなさいよ!」
たくさんの声が聞こえる。
「ごめんなさい...ごめんなさい...ごめんなさい...」
私がそう言うと、どっと笑いが起きる。
「あー、お前見てるとイライラする」
顔を蹴ってきた。
嘘...顔は嫌だ...
「あっはっはっ!」「あはははは!」
「ウケる〜!」
仕方の無いことかもしれない。
このいじめのリーダーは、美佳の彼氏だった人だもんね。
「はぁ...」
「うわ!こいついやらしい声出した!」
「ち、違!」
「彼氏どころか友達もいないやつが出来るわけないじゃん!」
「あはははは!」
「あー、またイライラしてきた!」
「一発やりますか!」
「おう!」
そう言い、リーダーの男がナイフを取り出した。
「おい!」
「バカ!よせ!」
((すっ))掠れた。
「痛っ...」
血が出てしまった。
「今日はこの辺にしといてやる」
「帰ろ〜ぜ!」