次の日からは私、里香、翼、麗翔の4人で過ごすようになった

周りから華の4人組なんて言われるようになった

里香は可愛いし、美人で優しいから分かる

翼もイケメンだし、麗翔もかっこいい…イケメン…

でも私は?なんの取り柄もない女子高生なんですけど

「叶恋?どうしたの?」

里香の声にハッとした

ずっとぼーっとしてたのか…

「あ、華の4人組だ!」

「見れてラッキー」

「まじやばいよね!あの先輩たち!」

そんな声がそこらじゅうからきこえてくる

はぁ、ため息が出るわ…

「…俺、今叶恋が考えてることわかったわ」

「え?まじ?」

麗翔が私の顔を見てそう呟いた

「華の4人組って言われてるけど私はなんも取り柄がないのに…でしょ?」

「え…なんでわかったの?すごっ!テレパシーてきなやつ?!」

「叶恋分かりやすいし…。それに…」

「それに?」

「いや、なんでもない」

なんだそれー。気になるし…

「ねぇ叶恋さ、そろそろ自覚したほうがいいよ?」

里香がぽんと肩に手を乗せて来た

「そうそう。鈍感すぎるしね」

翼まで…

「何を自覚するの?」

「「「はぁー」」」

3人からあきれられた!ショック……

「あのね、叶恋めっちゃ可愛いからね」

「里香に言われたくないんですけどぉー!」

「あのねー、分かってないでしょ?叶恋は活発だけど抜けてるとこあって天然で、バカだけど守ってあげたくなるような感じなんだよね。顔も可愛いからね!」

「あ、ありがとうございます。てか、前半のやつ褒めてた?」

そんなふうに思われてたのか…ちょっと嬉しいかも笑

4人組で笑いながら廊下を歩いてるこの光景

階段の上まで来た時に隣にあった鏡を見たら鏡越しに麗翔と目が合った

そしたら麗翔がニコッと微笑んだから、とっさに顔を背けちゃった!

今顔真っ赤だよぉ!どうしよう…

でもなんで麗翔にドキってしてるの?

麗翔は麗翔だけど私が探してる麗翔じゃなくて…

でも似てて…

私…佐野麗翔を川島麗翔に当ててるだけなのかな?