「小山さんっ!おはよう!」
「おはようございます!小山さん!」
「あ、おはようございます!
笹倉さん!アネーサちゃん!」
わたしに話かけてくれたのは
後輩の面倒見がよく、爽やかイケメンで
女性社員からの人気は会社内でだんとつの
笹倉 透さん(ササクラ トオル)
そして、笹倉さんのコンシェルジュの
アネーサちゃん
笹倉さんに似てとても良い人で清楚系のコンシェルジュ
「あ!ちょっとまってくださいね!ソル!!」
「なんだ?あ…おはようございます」
「おはよう!ソルくん。今日もかっこいいねえ」
「そんなことないですよ。笹倉さん」
「お、おはよう!ソル!」
「おはよう。アネーサ。」
最近、そうなんじゃないかなって思ってたんだけど
アネーサちゃんはソルのこと好きっぽい
ソルへのあいさつはいつもどこかぎこちないし
目も泳いでるから
可愛いなあって思うんだけど
なんだろうどこかスッキリしない
モヤモヤ~ってしてる
ソルに彼女ができるっていうことに
違和感があるのかな
まあ、そのうち無くなるよね。この気持ち。
ソルはアネーサちゃんのことどう思ってるんだろう
「…ぃ………い」
もし両想いだったら…
「おい!」
「はいっ!?」
「どうした?まだ寝ぼけてるのか?」
「はあ?違いますー!
悩めるキューピットなだけですー!」
「は?大丈夫かよ」
「2人のやりとりはいつみてもおもしろいねえ」
クククと喉を鳴らしながら笑う笹倉さんと
上品に手を口に添えてクスクス笑うアネーサちゃん
「こいつがいつもご迷惑おかけして
すみません。笹倉さん」
「いや、小山さんはほんと頑張ってるよ
僕も見習わなきゃなあ」
「そんな!!私、笹倉さんにはかなわないですよ!」
「ほんとだよ」
「っっるさいわね!!猫耳つけるよ!?」
「まあまあ、落ち着いて。そろそろ仕事に戻るよ」
「はい!お疲れ様です!」
「じゃあな。アネーサ」
「あっうん!またね!」
はあ…なんだろうほんと
モヤモヤが消えない