しかし、ドアの向こうは誰もいないかのような静けさだった。ドアのスコープを覗くも誰の姿も見えなかった。「あれ?イタズラかな?」
と言いながら鍵を開けて外を確認する。チェーンがかかっている為、数センチしか開かないがその隙間からキョロキョロとしているとニュッとドアの隙間から黒い筒が茉莉子の前に現れた。
「何これ?え?まさかこれ拳…銃…。」
と思っていると「バン!」と大きい音が鳴り茉莉子は後ろに倒れた。
「撃たれたんだ。痛いなぁ。」
と思いながら茉莉子は意識を手放した。額の真ん中から大量の血を流しながら自信があった顔を汚していった。