「ちょっと由真、呼ばれてるじゃないの」 あ、今わたしの名前を呼び、さらに肩をばしばし叩いているのはわたしの親友。 「だ、だれに?」 そんなの分かりきってることなのに 何故か聞き返してしまう。 目線がわざとらしく斜め上を向いているのは自分でも分かっているけどどうしようもない。 するとわたしのベストフレンドは そのシャープな顎で奴を指した。