しかし―――

「待って!!」

とグループの中心的だった子が止めた。

「何?」

と冷酷なまなざしで見下ろす真君。

「真と楢井さんってどういう関係なの・・・?」

「・・・キミには関係ないでしょ?」

「関係あるわ。
だって、私、真のことが好きなの!!」

と、この期に及んでの愛の告白・・・

「そ。
じゃあ、これで答えはわかるよね?」

と、真君は私のあごをクイッと指で持ち上げ・・・

「!!」

「「「「「っ!!」」」」」

私の唇にやわらかく、暖かい感触が今感じた。

同時に、私の心臓の音だけが私の耳の中に残った。