しふぉん・けーき

―――チャリン・・・

「やあ。お嬢さん。
あれ?今日は真も一緒じゃねぇの?」

「真・・・?」

と、大さんが視線を動かす。

「って、なんで榎枝朱莉さんが、ここに・・・?」

「大。久しぶりね。
事務所にも顔を出さないでここで何をしているのかしら?」

「え・・・いや・・・別に・・・」

「まぁ、いいわ。
それより、今、真って言ったわね?
まさかとは思うけど、この子と一緒にここに来ているのかしら?」

「うん・・・そう・・・だな」

「ふ~ん・・・」

と女の人が私をまじまじと見つめる。

「あなた、名前は?」

「楢井なつきです・・・」

「その制服だと、どうやら真と同じ学校ね?」

「はい。というか、同じクラスです」

「そ。
んで、真があなたとここに来ているってことは、特別な感情があるようね?」

「特別な感情?」

「お・・・おい・・・!!
それ以上は・・・!!」

と大さんも驚いて止めている。

それにしても、人の感情に特別もなにもないんじゃ・・・

「ま、それは置いといて。
今、真はどこかしら?」

「あ、今、真君は学校です。
なんか、女子たちに勉強を教えているみたいで・・・」

「あなたは、参加しないの?」

とキョトン顔で女の人は聞く。

「はい。
私、参加してはいけないので・・・
参加したら、真君の株が下がるっていうか、迷惑がられちゃうので・・・」