家につき、真っ先に真君は引き出しから体温計をとってくる。

一体、いつ知るようになったんだか・・・

「はい。これで熱をはかって」

「う、うん」

私は言われたとおりにはかった。

しばらくすると、ピピピッと音が鳴り確認すると、37.5℃。大分熱が下がっている。

「あ、熱下がってきているみたいだね。
もし、まだ熱が高かったら病院に行こっかなと思ってたんだ~」

と、笑顔で真君がいう。

何というか・・・忠犬だなぁ・・・

「お腹すいてない?」

「うん・・・少し空いてきたかも・・・」

「お粥、食べられる?」

「うん。多分」

「わかった。
じゃあ、僕が作ってきてあげる」

と、早速台所へ向かう真君。

「え?真君、料理できるの?」

「うん。一応はね。
僕の両親は海外にいるから、必然的に僕は一人暮らししてるし」

「じゃあ、自分で晩ごはんをつくれるんじゃ・・・?」

「え~!!ヤダ!!
めんどくさいもん!!」

面倒を私にまわしているってことですか・・・?