なぜなっちゃんが謝ってるのか聞いてみた。


「私、真君の事勘違いしていたみたい」

「勘違い?」

「さっき、喫茶店で真君が私のこと守ってあげるって言ってくれたのに、私、真君のこと何も知らないのに、勝手に不安になって・・・真君のこと何も信じていなかったの・・・ごめんなさい!」

な、なんだ・・・

そんなこと・・・

そんなの俺だってなっちゃんとか勘違いするよ?

つか、大体―――

「そんなの、気にしてないよ?
だって、誰だって初めの印象があるもん。その印象が変わるかどうかは、なっちゃんの自由なんじゃない?
それに、僕のこと知らないなら、これから少しずつでも知っていけばいいじゃん。
実際、僕もなっちゃんの知らないことがいっぱいあるし、大だって僕にはわからないところもいっぱいあるよ。大体、はじめからその人のこと知っている人なんて居やしないんだから。気にしなくてもいいと思うよ?」

真・・・君・・・

「うん!!」

「じゃあ、帰ろうか」

なにがあっても、俺はなっちゃんを守って見せるから・・・さ。