俺は、すぐさまなっちゃんに近づき、怪我とかもろもろ確認した。

ケガはなさそうだ・・・

しかし、計算外とはいえ、こんな怖い思いにさせちゃったから俺が謝らないとな・・・

「なっちゃん・・・
ごめんね?僕、なっちゃんをとられたときほんとに焦っちゃったんだ」

「え・・・?」

キョトンと俺をみつめる。

うひゃあ!!なんて可愛いんだ!!

今すぐ抱きしめたい!!

・・・いや・・・でも我慢しないとな、さすがに。

というか、変な誤解をしているような気がする・・・

「あぁ!!ち、違う意味でだよ!?
でも、何か余裕がなくなってたのはほんとだよ?」

って、何言い訳してんだ!!俺!!

だけど、なっちゃんはニコッと笑ってうなずいてくれた

「うん。
でも、真君、ほんとカッコよかったよ」

あ、ま、マジですか・・・?

思わず顔を赤らめてしまう。

「あと、真君」

「何?」

「ごめんなさい」

と、土下座で謝ってきた。

え・・・?なんでなっちゃんが謝ってるの?