休み時間になり、移動教室となったので私が教科書とか準備していると―――

「真~!!
一緒に移動しよ!!」

「あ・・・僕、今日はなっちゃんと一緒に移動したいんだ」

「へ・・・?」

その瞬間、女子たちの視線がいた~く突き刺さる。

嫌な予感・・・

「あの子何?」

「ていうか~、最近なんか真と一緒にいるよね・・・」

「大して可愛くもないし。というか、ブス」

と私に聞こえるようにグチグチ言い出す。

「・・・」

私が何も言えずにいると・・・

「なっちゃーん、もう、行こ?
授業、遅れちゃう~」

と、真君が私を後ろから抱きつきながらとびっきりの笑顔で言う。