「なっちゃん!!」

瞬間、真君は犬系に戻って駆け寄る。

「大丈夫?痛かったよね?
ケガはしてない?ごめんね、怖かったよね?」

「う、ううん。大丈夫。
助けてくれてありがとう」

「なっちゃん・・・
ごめんね?僕、なっちゃんをとられたときほんとに焦っちゃったんだ」

「え・・・?」

「あぁ!!ち、違う意味でだよ!?
でも、何か余裕がなくなってたのはほんとだよ?」

「うん。
でも、真君、ほんとカッコよかったよ。
あと、真君」

「何?」

「ごめんなさい」

私は、真君の前で土下座をした。