―――チャリン!

お店のドアのベルが鳴る。

「ま~さるくん!!
あ~そぼ♥」

「や~だね」

ま、大さん・・・

「え~、なんで~?」

「お前となんか何おこるかわかんねぇもん」

「そんなことないよ~
あ、それから、いつもので」

「いつもって・・・
お前は昨日来たばっかじゃねぇか!!」

「じゃあ、なっちゃんと同じもので♪」

「こいつ・・・」

入って早々、漫才が繰り広げられた。

「お嬢さんは、いつもの・・・か?」

「はい。おねがいします」

と、注文すると、真君が

「なっちゃ~ん、こっちこっち!!」

と手招きをする。

「あ、今行く!!」

私は、真君のもとへ駆け寄り、前の椅子に腰かけた。