「さてと・・・
想いが通じたお祝いに大の店でシフォンケーキを食べようか」

「うん!」

他のケーキじゃなくて―――

他のスウィーツじゃなくて―――

シフォンケーキを食べようと誘ってくれた。

今思い返せば、シフォンケーキは私達の縁結びなのかもしれない。

だって、シフォンケーキがなければ、私たちはこうして知り合うこともなかったし、好きになることもなかったと思うから・・・

「今日だけじゃなくて、これからも食べに行こう。真君」

「―――うん!
約束だからね」

私達は、お互いの小指で指切りをした。