「なっちゃ~ん!!良かった~!!ここにいたんだ~!!」

と僕系に戻り、ぎゅうっと私を横から抱きしめる。

相変わらず、切り替えがお早いようで・・・

俳優になれると思う。

「なっちゃん、なにしてるのん?」

「メニュー表を作っているの」

「え?クラスの?」

「うん。そうだよ?」

「それ、クラスでするんじゃなかった?」

「うん。
でも、クラスの人達が『発言してないし、何も参加しないほうが困る』みたいなこと言われて・・・」

「で、なっちゃんが一人で?」

「うん。
あ、でも、今日中には終わらせるつもりだよ?」

「・・・俺もやる」

と、私の隣に座り、一緒に作業を始める真君。

「こんなの、そんな理由でなつきひとりがすることじゃないと思う。
それに、なつき以外にも発言しなかったやつがいるのに、なんでなつきだけがそんな目にあわないといけないわけ?
なつきも、断る時ははっきり断った方がいいよ」

どこか真君は起こっている様子である。