飼い主さんも、ちびちゃんと遊んでいるのかなあ…
あの、優しい目とスーッとした綺麗なお鼻に…

草原?…綺麗なお花もいっぱい、ちび!

…アンッアンッ!…ふふふ、あははは!

お~い!小梅ちゃん!はやくッ!

ちびも早くこいよ~! 待って~


ち~び~!…セイカく~ン!

あははは…


小梅! 小梅!

「なに?…セイカくん…」

ごはんだよ…小梅?

「ごはん?…おなかいっぱいで…もう…」

「小梅、ごはん食べないの?さっきお腹空いたって…」


「はッ!…草原?…ない…ゆめ?」


「もう8時になるから、早く食べなさい」


「8時!?…しまった!勉強しようとしてたのに…寝てしまった…今行くから!」


ーーー


「いただきま~す!」


「小梅?」


「なに?…このピーマン美味しい…」


「さっきさぁ、人間関係でって言ってたでしょ?男子のことでって」


「うん…言ってたかなあ…春巻きも美味しい!」


「その人のこと、好きになってしまったとか?」


「うん!そうだよ…たぶんね…ふぇッ!!!な、な、な、なんでーーッ!……し、知らない!…」


「その慌てぶり…図星?」


「…なんで?…」


「当たり前でしょ、あなたのことならなんでも知ってるの、その人、小梅の好きになった人かな?」

「それは…ハズレかな?…でも、嫌いじゃない、どちらかというと、好きなのかな…よくわからないけれど…」

「ふ~ん、そういう人なんだ…それで悩んでたの?」


「ちょっとね…じゃあ、ごちそうさまでした!」


部屋へ戻ろうとすると、おかあさんが…


「 小梅?…気になる人がいたら、素直な自分を見せなさい、そうすれば相手の人もきっと…答えてくれるから」


素直にかぁ

セイカくんのこと好きなの?って

ま、ま、まさか、私が、仮に好きになったとしても、向こうがあんな感じでは…女嫌いだし…


だけど、あの屋上の時私の手を…

ははは、そんなわけないか、たまたま転んだからだよね、きっと…


そうだ、勉強!