なんか嫌な感じ…

私は別にセイカ…

…『下の名前で呼ぶのやめてくれない!』…

高吉くんとは特に何もないし、たまたま昨日から電車で一緒になって、さっきのお昼休みのラブレターがきっかけで、ちょっとお話ししただけ…

それなのに、あんな言い方されて…

雅さんの気持ちもわからないでもないけれど、このままじゃ私が悪いみたい…

イヤだ!


放課後、駅まで行く途中のファミレスで、紗世に相談した。

「雅めッ!、ちびにそんなことを?
でもさ、結果的にフラれたから、ちびに嫉妬しているんじゃないかな?」

「嫉妬?…私はただ、セイカくんと話をしただけで、ラブレターとか告白とかしたのならわかるけど…ちがうもん…」

「ちがうの?…好きじゃないの?」

「好きじゃないのって…昨日初めて会ったばかりで、高吉くんの事ぜんぜん知らないし、私みたいなちびすけが、あんなカッコいい人と…つりあわないよ…」


「ちびとかそんなこと関係ないよ、見た目ももちろんあるけれど、やっぱり最後はハート!だよ」


「ハート?…」


「そッ、フィーリング」


「高吉くんてさ、カッコよすぎるから…
あたしからみたら、憧れ?ジュニーズJrのinoくんみたいな感じで、まぁ1人のファンみたいな、だからお話なんて出来なくても、見ているだけで満足!的存在かな」


「私だったら、亀梨さん…的存在?」


「そうゆ~こと」


「だとしたら、雲の上の人レベルになる」


「でも、そんな人が彼氏になってくれたら
どうなってしまうのだろうか」


「もう、なにもいらない…」


「だよね…いいよね…シアワセだろうな…
ところでちび…あたし達、なんの話してたんだっけ?」


「さあ~」


「忘れちゃった、帰ろうか?」


「そだね…」