そのまま、また眠ってしまって、私が起きた頃、辺りはもうすっかり暗くなっていた。

夕食の時間になると、何か言いたそうに私を見ているお母さん。

「なぁに?」

「え?…別にっ」

と、言いながら私を見てニヤニヤしている。

「な、なによお、私、顔になんか付いてる?」

口もとを触ってみたけれど何もなさそう

「何もっ」

「なんか、ヘン」

「そう?」

「やっぱヘン!何か隠してるでしょ?」

「何も隠してないわ、あなたを見ていて、大きくなったなぁってさ、しみじみそう思っただけ」

ぶっ!…吹きそうになった私

「そ、それって嫌味!?いつも
ちび、ちびって、言われているのに!…」

「お~こわッ…でも良かった!…それだけ元気なら、もう大丈夫だね」

「うん?…」


「あら?どうしたの?」


「ううん…なんでもない…ごちそうさま」


食器を持ってキッチンへ、コックを開け水を流しながら…

本当はすっごく怖かったんだ…

足もブルブル震えて、心臓もドキドキが止まらなかった。

でも、あの人が…





そうだ!