『桜庭准教授的”好き”の理論《short ver.》』

そもそもにして、そんな事を仕出かそうものなら次にこの男に組み敷かれた時、どんな仕打ちを受けるか分かったものではないなと思い直し、身震いする。

きっといつまでも焦らされ続け、寸前のところで逝かせては貰えずに、フラストレーションを溜め続けなければならない羽目になるに決まっている。

その上、そのまま放置するなんて仕打ちもこの男ならやり兼ねない。

いや、もしくはフラストレーションを溜め続けさせる事で、我慢しきれなくなった私を畳み掛けるように巧妙な手口で、「”上手におねだりしてみろ”」だなんて脅迫まがいな、言葉攻めのオンパレードの可能性も十分に有り得る。


「(……っ、何て破廉恥な妄想を……!? )」


完全にこの男によって、毒されてきているなと自分に呆れ返る。