マー君−Black and White

ドアが半分開いた所で、ふと手が止まる。



寝室のベッドの上に黒い大きな影がうごめいている。



まるで眠っている絵里を今にも襲いかからとばかりに、彼女の身体に纏わり付いている。



影はただの邪心にしかすぎないが、こう改めて見ていると生きているようにも思える。



遅滞性の呪いは徐々に邪心が増し、いずれ本人を呪い殺す。



即効性の遅滞性の呪いの大きな違いと言えば、言葉の通り効果が現れるスピードである。