「な、るくん?」




『ゆうな、目をつぶってろ』





目をつぶってふと思った




なるくんに名前呼ばれたの初めてだ...














『もう開けていいよ』



そっと目を開けると




目の前にはなるくんの顔が






『ごめん。俺のせいだ。』



『さっきあの女達が話してるの聞いて、ダッシュできた』




ギュ



『ほんとにごめん。』




安心した私はなるくんの胸の中で泣いた




チクッ



首筋に痛みが走る





え?





『この痕は消せないけど上から俺のをつけることは出来る』




さっきの男たちとはちがって嫌な気分にならなかった





『こんな時になんだけどさ、俺...』
















『ゆうなのこと好きなんだ』





「へ?」