Blue Moon

「え…」

気づいた時には璃音の腕の中。

後ろから抱きしめられてる。

「え、ちょっと、璃音」

「離さないからね」

璃音はいつも私の言葉を読んでるかのように返してくる。

「離さないし離れない」

抱きしめる力が強くなる。

「俺だってもう子供じゃない」

分かってるよ、それくらい。

幼なじみって近いようで遠い。

難しいんだよね。