Blue Moon

「璃音、何?」

璃音を見れば真顔でこっちを見てくる。

するといきなり体が浮いた。

「なっ!?!?!?」

所謂、お姫様抱っこ。

「瑠愛と一緒に寝る」

そう言って私をベッドまで運ぶ。

「何でそうなったの!」

「俺がそうしたいから」

いや、だから何で。

ベッドに入った璃音を見た私は、反射的に璃音に背中を向けた。

「懐かしいなー。昔はよくこーやって一緒に寝たな」

それは何年も前の話。

布団の中でじゃれあって、なかなか寝れなかったっけ。

楽しかったな。

「つか何で背中向けんの?俺寂しいんだけど」

ほんと何年振りだと思ってるの。

気まずいんだよ!

恥ずかしいんだよ!

この年になって男と一緒に寝るのは、緊張するんだよ!

心の中でため息をつく。

「るーあーちゃーん?」

「な、なに?」

「こっち向いてくれないならこうする」

こうする?