次の時間、ホームルーム。

校外学習の説明をあれこれ受けて、班決め。

基本4人、ただ私のクラスはそうするとどこかが3人になる。

私の場合行くのすらだるいんだけど。

「はい、先生!」

いきなり目の前で手を挙げた人物、璃音。

「なんだー柚木。もう決まったのか?」

「うん!ここ3人!」

そう言って指さした3人は璃音、実くん、私。

「私聞いてないけど」

「璃音がね、瑠愛ちゃん来ないんじゃないかって。だったら同じ班にしちゃえってさ」

実くん何で止めてくれないの。

まぁ璃音暴走したら止められないの、私が1番分かってるけどさ。

「えー私も璃音と同じ班がいい〜」

小奈恵がすかさず入ってくる。

4人班だし、いいんじゃないの?

と私が言う前に

「俺ら3人ね!先生!よろしく!」

璃音が勝手に決めてしまった。

ダメだ。

こうなったら璃音止められない。

私でも止められない。

諦めて机に突っ伏した。

その私を睨んでる小奈恵を知らずに。