「はぁー,よかった。」
ドキドキで死にそうになってたら日向がそう呟いた。
「え,?」
え,なになにもうやだ!
心決めてだんだよ!私!かなり緊張してるし勇気出したの!
好きって一言がなかなかいえない…
「ザキとなかむーにあげてたやつはこれじゃないやつ、なんだ、よね?」
「え、2人に渡してるとこ見てたの?」
うそ、2人にチョコ渡した時にはもう部活に行ったと思ってた。
だって先に2人だけに渡すってめちゃくちゃ不自然だし,省かれたとかそんな勘違いもしてほしくないじゃん?
「うん。忘れ物して取りに帰ったらお前らめちゃでかい声で話してんだもん。高級チョコがなんたら~って。」
うわ,ばっちりその話ししてた。
私たちがザキに高級チョコねだってる時だ。
「俺はチョコもらえないのかなー、ってちょっと嫉妬してたし。……さっき,いいタイムが出たから練習してた、っていったけどあれ嘘だよ。本当はその事でなんかモヤモヤして,それ忘れたくて走ってた。」
ねえ待って。日向には申し訳ないことしたな、って思うけどその言い方は期待しちゃうよ…。
嫉妬とかモヤモヤとか…ずるいよ。
「あのさ、日向!……」
「待ってだめ。」
やっぱり想いを伝えなきゃ、って思って喋り出したら日向に止められた。
「俺が言いたい。なんか俺、今、余裕なくてカッコ悪いけど,…七瀬のこと,好きです。」
バチッ,って音がするくらい日向と目があって,一瞬,時間も風も音も全てが止まった気がした。
「私も,です。」

