「あー,あのさ。日向のこと待ってたんだけど,」
あまりの緊張で,マカロンの入ってる紙袋を持ち直した。
大丈夫。
「あのさ,これ,えーと,バレンタイン。」
言葉がカタコトで恥ずかしい。
とりあえず受け取ってもらおう。
だめ、こんなところで心折れるな,私!
「わざわざ待っててくれたの?ありがとう。これ,開けてもいい?」
自信はあるけどいざとなると緊張する。
日向のお口にあいますように。
胃袋掴めますように。
「うん,ぜひ開けてみて。」
ドキドキ。ドキドキ。
見た目はさいっこうに可愛いはず。
ちゃんと形が崩れてないのもさっき確認した。
もし他の子からチョコもらってたとしても私のが1番可愛くて1番美味しいといいな。
「え,めちゃうまそう。マカロン?かな,」
はぁ,よかった。
印象は良さそう。
嫌がられてはない,よね。

