なんて,日向に見惚れてたら
「七瀬?おーい何してんのそんなところで?」
って声がグラウンドから聞こえてきた。
あ!やべ!!見つかった!!!
まずい!こんなところで見つかるとは!
見惚れるタイムに入って心の準備してなかったまずい!
「七瀬?」
日向の俊足で私のところまで来てくれた。
「日向,お疲れ様。自主練?」
どうしよう。一旦たわいもない話をして緊張を解かなきゃ。
「そう。今日いいタイム出たから,覚えるために走っとこうと思って。」
すごい。ストイックって日向のためにある言葉なのかもしれない。
「七瀬は,こんな時間にどうしたの?もうみんな帰ったろ」

