「やっとだね」

「……ごめん」

「ね、もう一回好きって言って?」

「……やだ」

「お願い」

「…………好き」

「僕も大好き」

「……」

彼の肩に埋める私の顔はきっと真っ赤だ。

窓から見える夜景を、視界に入れながらそんな事をぼんやりと考えていた。

身体を離したと思ったら、彼はまるで熱を測る様におでこを付けて。

「顔……熱いね」

「…………うん」

「ふふっ可愛い」

「……」

「……好きだよ」

「……ん」

「好きは?」

「…………好き」

彼の綺麗なピンク色の唇が重なった……。