「ごめんね?何か恥ずかしいね」

「ううん。こういうとこあるのって良いねー」

「うん。あっ、でもビールでよかった?」

「もちろん」

「何食べる?これとか超おススメだけど」

「それじゃあ、任せよっかな?美味しいの知ってるでしょ」

「何でも良いの?」

「うん」

苦手な物とか聞きながら適当に注文済ませると、満面の笑顔でビールを持ってマスターが来た。

「お待ちどうさまーこれ俺からのサービス」

「ありがとう」

「ありがとうございます」

「ごゆっくりねぇー」

ニヤニヤしながらマスターが去っていくからなんか余計に恥ずかしい。

「もう……」

「ふふっでも、得しちゃった」

「確かに、じゃあ、お疲れ様」

「お疲れ様って何に?」

「……仕事?」

冷静に突っ込まれると凄く困るんだけど、笑って誤魔化してみると笑ってくれたから良かった。

ヤバい……こんな緊張するの久しぶりだ。

何だかこの店選んだのは失敗だったかな?

まだ早すぎたかも……もっと仲良くなってからにすればとマスターの笑顔見るたびそう思った。