不器用なキミ~向日葵の恋~

「急にごめん。お店は良いの?」

「大丈夫ですよ」

お店を出たものの何処に行こうか……下北のカフェって詳しくないんだけど。

「あっち行くとカフェありますよ?」

「じゃあそこ行きましょう」

歩きながら何を話そうか考えていた。

咄嗟に誘ったものの、何も考えてなかった自分にほんとへこむ。

「あの、お名前聞いても?」

「あっ海里(カイリ)って言います」

「え?あっ海里さん?」

「あーはい」

「どんな字ですか?」

「200海里とかの海里って言えば分かる?」

「海に里?」

「そうそう」

敬語とタメ語が入り混じる、変な会話が落ち着かない。

「私は渚って言います。」

「渚……だからN?」

「そうです」

ニコッと笑う彼女の名前は渚……浜辺に居た彼女を思い出し、なんか彼女にぴったりの名前だと思ったんだ。

笑顔がキラキラしてたから……。