それから何日か経った頃、友達がサーフィン教えて貰うから一緒に行こうと誘うから、泳げないんだけど海辺で飲むのが気持ちよさそうだから着いて行くことにした。

朝早くにこっちを出て7時過ぎには鎌倉の海岸に着いて、友達はサーフィンをしてて、一応水着を履いて来た僕は朝からビール片手にぶらぶらと砂浜を歩いてたんだ。

朝の海岸は海水浴客もまだ来る前だからか、サーファーたちが結構いたり、朝早くに犬の散歩をしてる老夫婦がいたりして、なんか時間がゆったり流れてる感じですごくいい気分だった。

そんな中、砂浜で何かを探してるのか二人の女性が居て、少し離れた場所で腰を掛けビールを飲みながら見てたんだ。

なんだか二人の会話が少し可愛いかった。

一人の女性が甘えてるんだと思うんだけど、もう一人の女性が甘えさせない感じのその二人の関係がすごく自然で微笑ましかった。

見てたら海外に住んでる姉ちゃんたちの事を思い出したりして思わず笑ってしまう。

きっと何時間もあーやってるんだと思う。

足が痺れたとか、まだか?とか数分ごとに甘えて聞いてるんだけど、全然許してもらえなくて、休憩しようと言われた時の喜びようが、犬のように思えて尻尾をぶんぶん振って駆け寄ってるみたいで、可愛かった。

それでもまた何かを探しては、バケツに入れて何だかんだ言って甘えてるけど、ちゃんと頑張るんだなぁと思ってみてたんだ。

そしたら終わったのか、嬉しそうにスキップなんかしちゃって手洗いに行ったみたいで、もう帰っちゃうのか、子供みたいな人だったな、とか思いながら自分も戻ろうと思ったら、大きな叫び声が聞こえたんだ。