「美月ちゃーん、まだぁ?」

「どれくらいとれた?」

「こんだけ」

「んーまだまだだな」

「えー」

「はい、頑張る」

「……はーい」

集め続けて足が痺れては、美月に甘えて放置され、何分か経つたび美月に声を掛けては玉砕し、かれこれ1時間以上経過した頃に

「渚ーちょっと休む?」

「うん」

即答で返事をして足取り軽く美月の元に向かう。

「渚、どれくらいとれた?見せて?」

「ん?結構とれたんだー」

意気揚々と見せると

「……え、これだけ?」

「……え?美月は?」

「……はい」

「……」

「……」

美月のバケツには私の軽く3倍以上入っていた。