中学時代、親友からいじめに遭った咲は、高校では誰とも関わらず毎日を一人で過ごしていた。

ある日、咲は同じ高校に通う永という男子生徒と知り合う。誰とも関わらないと決めていた咲だったが、音楽という同じ趣味を持つ永とは次第に打ち解けていく。

そして七月の文化祭で、咲は永と2ピースバンドを組んでステージに立つ。
そのステージをきっかけに、クラスメイトの恵那子、大輝、瑠夏が咲の元に集まり、五人で新たにバンドを組むことに。

しかし、永は実は病気に掛かっていて、一緒に音楽が出来るのは長くて今年いっぱいだと知る。

そんなある日、アメリカで有名なロックバンドrowdyの日本初ライブの前座として、咲達のバンドがステージに立つことが決まる。

そこで歌った曲は、咲が永への恋心を込めて作詞作曲した曲だった。

その歌を聴いた永は、病気で身体が動かなくなってからも、このバンドの作曲家として音楽にずっと携わって生きていきたいという夢を持つ。

四年後、プロになった咲達のバンドは、いつまでも五人組のバンドとして活躍し、永が作った曲を咲が歌い続けた。