会長さんは、私の前まで来ると、

「愛華ちゃんだよね?」

と、わたしにむかって言葉を放つ。

「そ、そうですけど…。会長さん、私なにかしました?」

そういうと、会長さんはキョトンとして、

「プッ!アハハハハ!おもしろ!愛華ちゃん、ヤバッ。可愛いすぎる!」

なんか、バカにされてる…⁈

「会長さん、そんな笑わなくてもいいじゃないですか。」

「あー、腹いてー。ごめんね。愛華ちゃんの天然発言が可愛くて。つい。」

「さっきから可愛い可愛いって私のことからかうの、やめてください。」

そういって、おもわず立ち上がると、

バランスを崩してしまった。


ーあれ、バランス崩したのに、痛くない。

顔をあげると、そこには会長さんの整った顔がドアップで。

「あ!あ、あの、ごめんなさい!」

会長さんから慌てて離れる。

「いーよ。むしろ、俺的には離れなくても良かったけどね。」

キラキラスマイル+ウィンクなんかするもんだから、周りの女子の目がキラキラどころか、
ギラギラしてらっしゃいます。

「あの、結局何かあったんですか?」

「あー。忘れてた。笑」

いや、忘れちゃダメでしょ。

「でも、ここじゃあれだから場所変えよっか。」