話は数週間前にまで遡る。
部活中に 酷い頭痛と吐き気、身体のダルさに襲われ 俺は立っていることすらできなくなった。
目の前が眩んで ドサー、と倒れた俺は直ぐに 病院に運び込まれた。
色々な精密検査を受けた。
検査結果を聞く時、親も一緒に聞くように呼び出された。
俺の身体に起きているたくさんのことを詳しく話してくれていたけれど もう殆ど覚えていない。
最後に告げられた言葉
『余命1ヶ月というところでしょう。』
その言葉が俺の双肩に、心に、重くのしかかってきた。
なんで俺なんだよ!!!
他のやつじゃダメだったのかよ!!!
俺が、俺が死んだら……
真っ先に頭に浮かんだのは凛花の笑顔だった。
俺が死んだら、凛花はどうなんだよ!?



