「もういいです、ノートも教科書もいりません……。」


一刻も早くその場から去りたくて、また教科書とノートは買おうと思い生徒会室に向かおうとした。


そしたら
「あんた、面白くないね。」と後ろから言われて思わず立ち止まる。


「もっと必死になってさ、取り返しにこないの?つまんない。」


ゆっくりと上沢くんが近づいてくるのがわかった。


「………あんた、困ってるんだよね?
なんなら俺が教えてやってもいいけど?」


………一瞬、言葉の意味が理解できなかった。