「そんな、警戒しないでよ。
余計しつけたくなるじゃん。」


し、しつけ……!?


この人は何を言ってるの…………?


「と、友達がいなくても………なんとかなるんで……!」


急いでノートと教科書を奪おうとするけれど、上沢くんはその2冊を高く持ち上げた。


と、届かない………!


身長が高い彼に私が敵うはずがなかった。


「返してください……!」
「どうしよっかなぁ。」


そんな私を見て意地悪そうに笑ってくる。